資産とするために

資産という言葉は、個人または法人の所有する金銭・土地・建物などの総称、いわゆる財産のことを言います。

また、企業会計の用語としては、資産というのは貸借対照表において、流動資産・固定資産・繰延資産のことを言います。

企業と違い、一般の人にはなかなか資産と言われてもピンとこない部分があるかもしれませんが、マイホームの購入は、資産作りのひとつでもありますので、一般の人でも資産と無縁というわけではありません。

財産分与という言葉がありますが、財産も資産と同じですので、親や先祖から資産を引き継いでいるという人も多くいるでしょうし、マイホームを子どもに残すというのも、資産を引き継ぐということになります。

また、積極的に資産作りをする目的で、不動産投資をするという人もいます。

不動産投資というのは、はじめから利益を得ることを目的として不動産事業に資金を投資することを言います。

不動産投資で利益を得る方法は、大きく分けると2つあり、1つは不動産を購入して人に貸し、その賃貸料によって利益を得る方法(インカムゲイン)と、不動産を購入した金額よりも高い金額で売ることによって利益を得る方法(キャピタルゲイン)というものがあります。

どちらの方法のほうが良いということではなく、不動産投資の方法を明確に定めてからスタートさせたほうが、運用もうまくいくでしょう。

一時的な利益を求めるか、長期的なスパンで考えるかということを、事前にしっかりと方向性を定めておくことが大切で、中途半端に決めかねていると一番リスクを負いやすくなりますので、どういう目的で不動産投資を始めるのかハッキリとさせておくと良いでしょう。

言葉だけで聞くと、スパンが長く、長期的に利益を得る事が出来るほうが良いように感じるかもしれませんが、賃貸を行う場合には、入居者を探したり、家屋の管理をしたり、部屋の設備の点検やリフォームなども行わなくてはなりませんので、インカムゲインで利益を得ようと考える場合には、準備や覚悟が必要です。