売却と専門家

不動産を売却する場合、とくに資産運用をこれから始めたいと考えているような場合には、はじめにさまざまな基礎知識を身につける必要があります。

資産は持っていれば資産となりますが、その資産でどのような利益を生み出すのかということが、資産運用を考えていく上で重要なことです。

資産を上手に運用するというのは、資産で新しい資産を生み出したり、利益を生み出したりすることになりますが、言葉で言うのは簡単でも、実際にはなかなか思った通りにいかないこともあるので、必ずプラスにだけなるわけではありません。

大きな利益が生み出される可能性がある裏には、当然ながらリスクというものが潜んでいますので、なるべくリスクを減らし、資産がマイナスにならないようにコントロールしていくことが必要です。

不動産や資産の売却を考えている場合には、なるべく高い価格で売却したいと考えるのが当然ではありますが、その時の社会や経済の状態を見て、適正よりもあまりに高い価格をつけても、誰も買い手がつかないということになります。

もちろん、不動産のような資産を売却する場合、価格を付けるのは売主であるため、どのような価格をつけようとそれは売主の自由ではありますが、適正価格でない場合、買い手がまったく見つからない可能性もあり、売却自体が出来なければ、利益や運用も出来ませんので、バランスの取れた価格を付けるというのが大切です。

そのためには、勝手に価格を付けるのではなく、専門家に依頼してその不動産の適正な価値・価格というものを判断してもらう必要があります。

不動産の価値判断と言うのは、その立地場所の現在の土地の価格帯を知っていることや、交通機関や環境、社会や経済の状態、家屋の状態など、多くのことを考慮して判断しなくてはなりませんので、専門家に判断してもらうことが必要となります。

その価格を聞いた上で、売主がもう少し高い価格で売って欲しい、もしくはここまでなら価格を下げても良いという判断をするのは自由です。

売却を考えている場合には、まず専門家に価値を判断してもらうことが、次のステップに進むために必要なのです。